新人エンジニアと一緒に学ぶ!RSpecとモックの使い方

プログラミング学習

前回の記事では少し分かりづらい感じがしたので新人エンジニアとの対話形式という形の記事にしてみました。
少しでも伝わる人は多くなれば幸いです。


新人エンジニア:こんにちは、最近Railsのプロジェクトに参加することになったんですが、RSpecというテストフレームワークの使い方がよくわかりません。教えていただけますか?

私:もちろんだよ。まずはRSpecの基本的な概念から説明するね。RSpecはRubyのためのBDD(ビヘイビアドリブンデベロップメント、Behavior-Driven Development)テストフレームワークだよ。BDDとは、ソフトウェア開発において、実際の振る舞いに基づいたテストを行う手法のことを指すよ。Railsアプリケーションのモデル(Model)、ビュー(View)、コントローラー(Controller)などの振る舞いをテストするのに役立つよ。

新人エンジニア:なるほど、それならテストコードを書いてみたいです。何か練習用の題材はありますか?

私:いいね、実際に手を動かしてみるのが一番だよ。例えば、Railsアプリケーションの中にあるユーザーサービスクラスがあって、これが外部APIからユーザー情報を取得するとするね。そこにテストコードを書いてみよう。

# app/services/user_service.rb
class UserService
  def self.fetch_user_data(user_id)
    response = HTTParty.get("https://api.example.com/users/#{user_id}")
    JSON.parse(response.body)
  end
end

これがテスト対象のコードだね。それでは、これに対するRSpecのテストコードを書いてみるよ。

# spec/services/user_service_spec.rb
require 'rails_helper'

RSpec.describe UserService, type: :service do
  describe '.fetch_user_data' do
    it 'returns user data from external API' do
      user_id = '123'
      mock_response = { 'id' => '123', 'name' => 'Test User', 'email' => 'test@example.com' }.to_json

      allow(HTTParty).to receive(:get).and_return(mock_response)

      result = UserService.fetch_user_data(user_id)
      expect(result['id']).to eq('123')
      expect(result['name']).to eq('Test User')
      expect(result['email']).to eq('test@example.com')
    end
  end
end

新人エンジニア:すごい、これでテストが書けるようになった気がします!でも、このモックというのは何でしょう?どうしてそれを使うんですか?

私:いい質問だね。モック(Mock)はテスト中に実際のオブジェクトやメソッドの代わりになるダミーのオブジェクトだよ。それにより、テスト対象のコードが依存する部分を制御できる。たとえば、先ほどの例で言えば、外部APIからの応答をモックを使ってコントロールできるんだ。これにより、外部APIがダウンしたときや、レスポンスが変わったときでもテストは一貫した結果を出すことができる。また、外部APIにリクエストを送る必要がないため、テストの実行速度も速くなるよ。

新人エンジニア:なるほど、モックを使うとテストが便利になるんですね!これでRSpecについてだいぶ理解できました。ありがとうございました!

私:どういたしまして、これからも疑問があれば何でも聞いてね!


タイトルとURLをコピーしました